こんにちは、シドニー在住6年目のちりです!
「英語に自信がないけど、オーストラリアで仕事って本当に見つかるのかな…?」
「ジャパレス(日本食レストラン)なら働きやすいって聞くけど、実際どうなんだろう?」
…もし今、あなたがこんな不安を抱えているなら大丈夫。ワーホリや留学でオーストラリアに来たばかりの頃、私も同じように悩んでいました。英語での面接や仕事なんて想像もできなくて。生活費は減っていく一方なのに「自分にできる仕事なんてあるのかな」と毎日焦っていました。
そんなときに出会ったのが「ジャパレス」での仕事です。最初は「せっかく海外に来たのに日本食レストランかぁ…」と少し抵抗もありました。でも実際に働いてみると、英語が苦手でも安心して働ける環境で、むしろ「ここから始めてよかった」と心から思えました。
この記事では、私がジャパレスで働いたリアルな体験をもとに、
- ジャパレスのメリットとデメリット
- 求人の探し方
- どんな人に向いているのか
をわかりやすく解説していきます。
読み終わる頃には、きっと「まずはジャパレスで働いてみようかな」と前向きな気持ちになれるはずです。
そもそも「ジャパレス」とは?
「ジャパレス」とは Japanese Restaurant(日本食レストラン) の略で、オーストラリア中にあります。特にシドニーやメルボルンのような大都市では、寿司、ラーメン、唐揚げなどの日本食を出すお店が街の至るところに。
スタッフは日本人だけでなく、韓国・中国・台湾などアジア系も多め。だからこそ、英語に自信がなくても受け入れてもらいやすい環境なのです。
- 求人が多く仕事が見つかりやすい
ジャパレスは常に求人を出していることが多く、渡航してすぐに仕事が決まりやすいのが最大の強みです。
特別なスキルも英語力も必要なく、履歴書を持って飛び込んだらその場で採用、なんてケースも珍しくありません。私は仕事を探し始めてわずか1週間でジャパレスの仕事を始められました。
始まりです私が初めに働いたのは、シドニーのWestfieldにある一風堂です。そこで働きたいと思ったきっかけは、当時私が住み始めたシェアハウスにいた日本人のお姉さんでした。彼女がほかのルームメイトと英語で話している姿を見て、「めっちゃかっこいい…」「私もあんな流暢に英語で会話できるようになりたい」と憧れを抱いたのが始まりです。
そのお姉さんに「どこでそんなに英語を伸ばしたんですか」と聞くと、”一風堂で働いてるうちに上達したの” と。すぐさま一風堂に履歴書をメールで送り、面接→採用ととんとん拍子に働けることとなりました。
- 英語が苦手でも安心して働ける
ジャパレスは同じ日本人やアジア系スタッフが多いので、極端な話、英語力ゼロでも仕事をスタートできる環境です。接客で使うフレーズも「One ramen, please」「Chicken karaage」などシンプルなものが多く、慣れてくると自然に口から出るようになります。
「失敗しても周りに日本人スタッフがいるから大丈夫」という安心感があり、わからないことがあればすぐお客さんに「Let me ask(確認させて)」と言って裏に助けを求めに行っていました(笑)
少しずつ慣れてくると、ほかの外国人スタッフとコミュニケーションを取れるようになったり、お客さんと簡単なSmall talk(世間話)ができるようになったりします。拙い英語で外国人に話しかけるのは、恥ずかしさもあり最初は勇気がいりましたが、当たって砕けろ精神で頑張って話しかけるようにすると、少しずつですが確実に英語は伸びます!
- まかないで食費が浮く
多くのジャパレスでは「まかない」が出ます。無料で食べられるお店もあり、1食分の食費が節約できるのは本当に助かります。例えば月20回勤務すれば、$300〜400(約3〜4万円)の節約に!生活費の高いオーストラリアでは大きな支えになります。
金銭的にはもちろんのこと、日本食がタダで食べられることにどれだけ助けられたか!!!先述した通り、オーストラリアにはたくさんの日本食レストランがあります。でもやっぱり全部高いんです。毎度外食するわけにはいきませんし、自炊のレパートリーにも限界があります。そんなときのまかないの存在は、私にとって日々の救世主でした。
- 日本人仲間ができて心強い
初めての海外生活は、正直心細いものです。でもジャパレスで働くと、同じようにワーホリや留学で来ている日本人の仲間に出会えます。仕事の悩みや英語の勉強、家探しまで相談できる友達が自然とできるのは、精神的に大きな支えになります。
私自身、当時ジャパレスのバイトで出会った友達とは今も仲良くしていて、辞めてから6年以上経った今でも、たまに会いたくなる大切な存在です。見知らぬ地での新生活は、刺激的で楽しいことがいっぱいある分、大変で悔しい思いをすることもたくさんあります。そんな苦楽をともにした友達は、きっとあなたにとって貴重な存在になるはずです。
ジャパレスで働くデメリット
もちろん良い面ばかりではありません。実際に働いてみて感じたデメリットも正直にお伝えします。
- 時給が低い場合がある
オーストラリアの最低時給は約$25(2025年9月現在)ですが、ジャパレスでは違法な$15〜20程度のキャッシュジョブ(現金払い)が多いのが現実です。これは日本に比べると悪くない時給に思えますが、オーストラリアの生活水準で考えると決して十分な額ではありません。また、キャッシュジョブの場合は税金が引かれない分、保険や保障が受けられないリスクもあります。
英語力が足りない中での仕事探しは足元を見られることも多いですが、時給やシフト数などをしっかり確認して必ず自分が納得する条件で働きましょう。後で勝手に条件を変えられることもあるので、私はいつも契約書を書面やデータでもらうか、条件のやりとりを口頭ではなくメールにして残すようにしています。そうすれば、採用された後に時給などのトラブルがあった際、しっかり証明として提示できるので役立ちます。
大手チェーンであれば違法労働は少ないと思うので、心配な方は一風堂ややよい軒などで探してみるのもいいかもしれませんね。
- 英語力が伸びにくい
スタッフ同士が日本語で話す環境なので、英語を本気で伸ばしたい人には物足りないかもしれません。接客で使うフレーズも限られており、会話力がぐんと伸びるわけではありません。
ですが、どのジャパレスも100%日本人しか働いていない職場はほぼないです。必ず日本人以外の国籍の人がいます。お客さんはむしろほとんど外国人なことが多いです。確かに接客英語は限られたフレーズかもしれませんが、バイト仲間やお客さんとの会話の中にはわからない単語や知らない表現がたくさんあります。なので、日本人とばかりつるんでいないで積極的に英語でコミュニケーションをとっていれば、ジャパレスで働いていても十分伸びます。私がそうでした。
むしろ、ジャパレスで働いていてもうこれ以上自分の英語力は伸びないと感じたのであれば、それがローカルジョブを探し始めるタイミングなんだと思います。
- 職場によっては厳しい環境も
上下関係が厳しすぎたりバイトなのに仕事を任せすぎられたり、日本の飲食業に近い「大変さ」があるお店もあります。週6勤務で体調を崩した友達もいました。その友達は、「日本の会社で働いてるときとストレス度が変わってない」と言っていました。せっかくオーストラリアに来たのだから、ワークライフバランスは大事にしたいですよね。働くお店選びはしっかり見極める必要があります。
とはいえ、知り合いなどの紹介でもない限り、働く前から労働環境を完全に見極めるのは難しいですよね。インタビュー(面接)やトライアルの時に、オーナーやそのお店で働いている人、雰囲気をよく観察することをオススメします。
掲示板から応募
- 日豪プレス(NICHIGO PRESS)(日本語)➡「クラシファイド」の「求人」から
- Jams.TV(日本語)
- Gumtree(英語)
日豪プレスやJams.TV(ジャムズ)では日本語で求人が探せるので、最初の仕事探しにはピッタリです。Gumtreeは英語サイトなので少し上級者向けですが、ローカルジョブが見つかりやすいので完全英語環境にチャレンジしたい人にオススメです。
Facebookを活用
Facebookは日本ではあまり使わない人も多いかもしれませんが(私は全く使っていませんでした)、海外では結構主流です。まだアカウントを持っていない方はぜひ作ってください。
Facebookのいいところは、自分が求職していることをグループに投稿できる点です。そうすれば、採用側から自分の投稿ページに仕事のオファーが来ることも少なくありません。
私は今までいくつか仕事をしてきましたが、Facebookを通して見つけたものが一番多いです。おすすめのグループを載せておくので、ぜひFacebookから参加してみてください。
- シドニー求人情報 オーストラリア(日本語)
- HOSPITALITY STAFF SYDNEY (英語)
- Sydney Jobs(英語)
上記以外にも、求人者向けのグループはたくさんあります。英語のグループでは英語で応募する必要はありますが、レジュメ作成や応募メールの練習にもなるのでおすすめです。「数撃ちゃ当たる」です!(笑)
飛び込み応募
実際にお店を回って履歴書を渡す飛び込み応募。これが一番ハードルが高いように思えますが一番効果的です。
昔働いていたカフェのオーナーが、「Facebookから80件くらい応募が来てるけどいちいち読んで返信していられないから、店にレジュメ(履歴書)持ってきてくれた子の中から決めるよ。」と言っていました。勇気はいりますが、行動力をアピールできる方法です。
数撃ちゃ当たるの精神で、相手にされなくても断られてもめげずに応募していくことが大切です!
- 英語力に自信がない人
- できるだけ早く収入を安定させたい人
- 食費を抑えたい人
- 友達や仲間を作りたい人
- 英語力を一気に伸ばしたい人
- 高時給を最優先する人
- オーストラリアらしい職場文化を体験したい人向いている人
英語に自信がなくて「ちゃんと働けるのかな…」と不安に感じるのは当然のこと。私も最初は同じ気持ちでした。
でも、ジャパレスで働いたからこそ、生活費の心配を減らし、仲間を作り、自信をつけることができました。「まずはここから始めてみよう」 と思える場所があることは、海外生活ではとても大切です。
もちろん長期的にはローカルジョブに挑戦して英語を伸ばすのもおすすめですが、最初の一歩としてジャパレスはとても心強い選択肢。
👉 英語力に不安があるあなたへ。
「ジャパレスで働くこと=妥協」ではなく、むしろ海外生活をスムーズに始めるための賢い第一歩です。
安心できる環境でスタートし、少しずつ自信をつけていきましょう。
この記事が少しでも助けになれば幸いです。応援しています!